最新イベント
さらに詳しく
Contact
VDE Testing and Certification Institute
ニュース
さらに詳しく
Looking for Studies, Position Papers or Standards?

 

> VDE Verlag

In the Shop of the VDE Publishing House you will find electrotechnical safety standards and books.

> VDE Shop

In the VDE shop you will find VDE Studies, Roadmaps and Positions Papers.

More knowledge, more success!

Many publications, VDE Studies, magazine subscriptions and books are price reduced for VDE members. Become a VDE member now!

VDEマーク100周年 - 世界中での消費者保護100年目
VDE
2020-03-03 short info

VDEマーク100周年 - 世界中での消費者保護100年目

毎年、10万以上の製品とシステムが検査されています。多くの製品が受入検査に受かりません。アジア製の安い製品はますますネガティブさが目立ちます。

電気・情報技術業界全体で知られ消費者の約2/3が知るVDEマークは、世界中で電動歯ブラシや芝刈り機、大小家電、マルチメディア製品など何百万ものモデルを持つ20万以上の製品タイプに付けられています。最高レベルの安全性を表し「メイド・イン・ジャーマニー」の一部である試験マークは、今年100周年を迎えます。1920年にそのマークを開始したVDEは、ドイツにおける電子製品および設備の安全性レベルは世界でも最高であると賞賛しています。同時に、テクノロジー組織は多くの安価な、特にアジアの製品が試験に受からないことについて警告しています。

VDEインスティテュートの試験は厳しいものです。専門家の間では、VDEの認証マークは最高の安全性基準の同義語となっています。「メーカーから当社に提出される製品の多くは、私たちのテストエンジニアの受入試験に受かっていません」と、VDEおよびVDEインスティテュートのCEOであるアンスガー・ヒンツ(Ansgar Hinz)は報告しています。これらの製品はVDEマークを付ける前に適切な改善を加える必要があります。多くのメーカーは初めから完成品の試験を行ないませんが、VDEマークを後から受け取るため、開発段階においてVDEの専門家と協力しています。「ユーザーの安全と保護は私たちにとって最優先事項です」とヒンツは続けます。

多くの安価な製品には欠陥があります

10ユーロのワッフル焼き器、20ユーロのドリルマシン、数年来注目されている消費者の「安いのがクール」といったメンタリティは、重大な安全性の問題をもたらします。安く生産するために、多くの生産拠点がアジアへ移転しました。「そこで生産される商品の多くは欧州の安全性規格に対応していません。とりわけアジア地域からのオンライン注文は当社の規格や基準を満たしていないことが多く、そのため誤作動、ショート、安全性の問題につながる可能性が高いという懸念を注視しています」と、アンスガー・ヒンツは述べています。VDE試験シールのような承認印がない製品には注意してください。その際、CEマークも何も変更することはなく、それによって、メーカーは製品が欧州指令の要件に対応していることを宣言するだけです。ユーザーが危険にさらされるところでは「安いのはクール」を止めなくてはなりません。

無線接続と試験

VDEインスティテュートでは今日、千人以上の従業員が勤務しています。ますます多くの製品がネットワーク化されており、VDEインスティテュートはこの数年間でシステムプロバイダーとなりました。またVDEインスティテュートの専門家たちは無線通信接続、インターフェースおよびネットワーク接続の相互運用性、電磁適合性、そして機能安全性について定期的に確認しています。「この分野は今後も飛躍的に成長し続けていきます。私たちの周囲のあちこちでは、相互作用する電子機器が増加し続けています。これらのアプリケーションを確認することは、今後ますます重要になっていきます」と、VDEのチーフであるアンスガー・ヒンツは説明します。わずか数年前に設置されたばかりのスマートホーム研究所では今日、サイバーセキュリティの試験も行われており、その重要性は急速に高まってきています。

VDEインスティテュートの「ブラックリスト」

消費者保護のため、VDEインスティテュートは欧州の税関当局および国際刑事警察機構と密接に連携しています。EUへの商品輸入においては、税関は各製品の有効なVDE試験マーク認証書の提出を管理します。認証書は数分でオンラインで検証され、偽造はさらに迅速に追跡されます。消費者の認知度を高め、教育するために最も重要な方法は、VDEインスティテュートのWebサイトに掲載されているいわゆる「ブラックリスト」です。マークの不正使用 では、発見された偽造認証書や安全でない製品が公開されています。VDEで試験された製品のオンラインリストと並んで、これはVDEの中で最も多くアクセスされたページです。不正使用に対処するため、VDEインスティテュートは市場管理、観察、見本市管理といった独自の監視措置を実施しています。さらに、世界中で7千以上の生産拠点の生産が現場で監視されています。VDEインスティテュートは44カ国に点検所を設置しています。

VDEマークの歴史

1893年に設立されたVDEは1920年に、既存のVDE規制によって電気製品を監視するため、ベルリンに中央試験所を設置しました。1934年には既にほぼ4千ほどの製品にVDEマークが付けられていました。消費財、産業、病院、自動車、鉄道、発電所の分野でのVDEマークの上昇に伴い、ドイツの電気技術製品とシステムの安全性レベルが数十年来、世界最高レベルとみなされています。たとえば、何十年来、電気事故で亡くなった人の数が400から今日では年間50件未満に減少しているのは、VDEという3文字のトライアングルが要因です。

VDEインスティテュートの顧客の大半は、他のヨーロッパおよびアジアの国々から来ています。特に、中国からのVDE安全マークについての問い合わせが増えています。有限会社VDE Global Services GmbHによって、VDEは中国、香港、台湾、日本、および韓国に支社を構えています。ヨーロッパでのVDEはブルガリア、イタリア、フランス、トルコ、ポルトガル、スペインで代表されています。東ヨーロッパではポーランドとロシアに最も重要な顧客を持っています。

VDEインスティテュートについての最新情報