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2021-09-03

EU一般製品安全指令の改訂版

欧州委員会は、ドイツ製品安全法(ProdSG)の改正を必然的に伴う一般製品安全指令の改訂を行ないました。新しい版により消費者の権利の強化がさらに図られることになります。新しい版は、とりわけ、市場のモニタリングと商品の回収の分野で、製品安全に対してさらに厳しい規則を定めています。

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Dr.-Ing. Klaus Kreß

一般製品安全指令は、2001年以降発効して、ドイツ法では製品安全法(ProdSG)によって実施されています。この指令は、EU域内市場において安全な製品のみが販売されるのを保証します。

改訂版によって欧州委員会は、消費者の購買行動の変化に対応しています。去年、COVIDにも助長されて、かつてないほど、多くの場合には新しい種類の技術製品が購入されました。欧州委員会の プレスリリース で次のような発言がありました。

「一般製品安全指令によって製品安全規則がオンラインマーケットに導入され、サイバーセキュリティリスクなどの新しい技術に基づく製品に関するリスクおよびオンラインショップにおけるリスクが取り扱われるようになりました。この指令は、EUの消費者が、EU域内の製品であれ域外の製品であれ、オンラインマーケットを通してまたは近くの商店から手に入れる全ての製品が安全であるのを保証するものです。新しい指令のおかげでマーケットは、危険な製品が消費者の手に届かないようにマーケットに課せられた義務に従うことになります。」

とりわけ、新しいテクノロジーの製品を含めて製品安全の課題にに取り組むために、新しく提案されたEU製品安全規則(英語名:General Product Safety Regulation (GPSR))が、一般製品安全指令(英語名:General Product Safety Directive (GPSD))に替わります。GPSRは、EUにおける危険な製品の市場監視に改善をさらに図り、危険な製品の回収を効果的に行なえるようにします。

新しい規則によって製品はショッピングプラットフォームに供給された時点ですでに「流通している」ものと見なされて、マーケット監督を受けることが可能になりました。

この規則に定められいる要件は、営業活動の中で再度サプライチェーンに供給される中古の、修理された、加工されたまたはリサイクルされた製品にも適用されます。

VDEマークは、検査済みの製品安全の同義語となっています

もし製品が把握されているリスクやリスクのカテゴリーについて、とりわけ関連する欧州基準やその一部に一致していれば、その製品はEU製品規則の一般安全要件を満たしていることになります。このような確定された基準に従った製品安全の検査は、VDE検査インスティテュートの中心的な課題となっています。VDE認証によってメーカーは、自社の製品が最新の規範的で法的な安全性の要件並びに公認の技術規則に従っていることが確認できます。

製品安全検査は、その他の全ての検査の基本となります。弊社は、とりわけ、 Cyber Security(サイバーセキュリティ) および Supply Chain Services(サプライチェーンサービス) の分野の検査も提供しています。VDE検査インスティテュートは、これにより、ヨーロッパと世界における安全な製品のためのお客様のパートナーとなります。 

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