海洋のコンテナ貨物船
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2021-09-01 expert contribution

サプライチェーン法-企業が、今注意しなければならないこと

一般には「サプライチェーン法」という名前で知られているサプライチェーン注意義務法が、2021年6月11日にドイツ連邦議会で議決され、グローバルなサプライチェーンにおいて人権保護の改善が図られます。法律の目標は、児童労働や強制労働の禁止といった基本的な人権基準の遵守にあります。VDE GSCSは、その際に、ドイツ企業が要求されている措置を果たすのを支援しています。

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Mr. Daniel Röhrs

法律は、ドイツに拠点を置く企業に対して責任あるサプライチェーンを保証することで、国際的な人権状況の改善を図るのを目標としています。法律は、それぞれ外国で雇用されている職員も含めて、まず2023年1月1日より従業員が3,000人を超える企業に、続いて2024年1月1日より従業員が1,000人を超える企業に適用されます。サプライチェーン法は、注意義務に対して明瞭で実行可能な要件を定めています。この要件は、基本的に、原料から完成した販売製品に至るまでの全てのサプライチェーンを網羅しています。

人権およびエコロジーの注意義務を果たす明瞭でバランスの取れた適切な法的な枠組みが企業に設けられています。注意義務の監視と実施に外部当局が任命されており、介入の権限が与えられています。さらに、企業は、少なくとも年に一回注意義務の遵守についての報告書を公表しなくてはなりません。

企業にとっては、新しい法律に随伴して要求される措置を導入するのにかなりな出費がかかることを意味しています。企業は、とりわけ、人権と環境への好ましくない影響を突きとめ、妨げ、緩和することを目標とする、全てのサプライチェーンにおける人権と環境に関わる注意義務のための手続きを導入しなくてはなりません。サプライチェーンには直接および間接的な納入業者も含まれるものと理解されます。このことは、直接の納入業者だけでなく原料の納入業者も関連付けされなくてはならないために特別な課題と言えます。

お客様のサプライチェーンに対するVDEの社会監査

サプライチェーン注意義務法の幅広い要件を満たすために、VDEグループは、営業所VDEグローバル・サプライチェーン・サービス株式会社(VDE GSCS)を通してドイツ企業にサプライチェーンにわたってサポートを提供しています。ドキュメンテーションレビュー、現地検査、従業員へのアンケートに基づいて、VDE GSCSは、納入業者の社会的責任を評価します。社会監査には、通例、次の分野が含まれます:

  • '社会的な管理システムとカスケード効果
  • 従業員のインクルージョンと保護
  • 結社の自由と賃金交渉の権利
  • 非差別
  • 公正な報酬
  • 妥当な労働時間
  • 職場の安全衛生
  • 児童労働、不安定就労、強制労働
  • 若い従業員に対する特別な保護
  • 環境保護
  • ​倫理的な業務態度

除去対策が、監査に続いて監査人によって検査されます。訓練と資格の取得によって、納入業者が生産現場において長期間にわたって好ましい慣行を行うことが保証されます。

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