VDE Americas の目標は、銀行の融資対象となり資金調達と付保が可能な、クリーンエネルギープロジェクトの展開を促進することです。当社は再生可能エネルギー業界に特化した中立的な第三者機関としての製品認証と試験に加え、技術デューデリジェンスとエンジニアリング顧問サービスを提供し、この目標をサポートしています。
当社業務の取り組み方は、お客様の声に耳を傾け、お客様から学び、お客様のパートナーとなり、お客様の要件を認識するだけでなく、成功に導く要素を識別、検討し、それに対応することです。このアプローチは、以下に示す主要な原則に基づくものです。
VDE Americas
プロジェクト技術デューデリジェンスと顧問サービス
当社チームは、各種プロジェクト資金を提供するプロジェクトスポンサーや銀行に代わって、分散型発電 (DG) プロジェクト、ならびに実用規模の再生可能エネルギーと貯蔵プロジェクトの審査経験を豊富に有しています。当社のデューデリジェンス業務範囲には、一般的に以下のようなタスクが含まれるほか、資金調達用に必要な報告書、証明書、およびサポートレターの提供も含まれています。
その他の技術顧問サービス
当社専門チームの知識と経験、ならびに内容領域専門家が貢献する広範なネットワークを活用して、お客様固有のニーズに基づいてカスタマイズした技術顧問サービスを提供しています。プロジェクトの開発者とスポンサー、また彼らが提携する金融機関に加えて、システム設計者、機器メーカー、オフテイカー、電力会社、運営と直接連携し、技術評価、および技術リスクの特定、軽減を行っています。 こうしたサービスには以下のようなものがあります。
サイトフィージビリティスタディ | 検収試験の管理 | |
壊滅的な損失事象の調査 | 故障と根本原因の分析 | |
人工衛星による気象データの地上調整 | プロジェクト運用の性能エンジニアリング | |
技術レビュー (機器メーカー向け IE 報告書) | 生産量予測の改変 | |
技術文書のレビュー | 内容領域のトレーニングおよび/またはコンサルティング | |
建設監視 | 雹害リスク評価 |
電池は電池・環境試験センターで試験されます
| VDE技術顧問サービスのよい例:
解説 | お客様 | 年 | 業務範囲コメント |
壊滅的損失の顧問業務 | 一流のトラッカーメーカー | 2020 | プロジェクト保険市場が硬直化しているため、VDE は雹、竜巻、洪水などの各種壊滅的損失に関連したリスクの、技術的、財務的な定量化に取り組んできました。発生確率のリスク予測に加え、こうした事象が稼働中の太陽光と風力発電システムの性能と運用コスト面に与える、潜在的な影響をモデル化する研究開発を行ってきました。 |
BESS デューディリジェンス開発 | 有数のプロジェクト資金提供者 | 2020 | 新たに電池電力貯蔵システム (BESS) の市場導入が進んでいることを受け、当社は大手金融機関と提携し、この技術がもたらす恐れのある特定の技術的リスク、特に安全性と信頼性の分野におけるリスクを理解し、対処できるよう支援しています。当社の仕事は、ドイツのオッフェンバッハにある BESS TestLab 施設をはじめとするチームの、広範な知識と経験に基づいています。 トレーニングの提供に加えて、BESS の要件をクライアントの取引文書に取り入れるのを助け、様々な使用事例へ応用するために技術リスクを特定し、ダウンサイド・シナリオをモデル化するツールの開発も支援しました。 |
供給経路レビュー | 実用規模ポートフォリオの買い手候補 | 2019 | 当社は、クライアントの買収交渉を支援するために、米国とメキシコの各地で様々な開発段階にあり、 600MWAC を超える太陽光発電と風力発電プロジェクトのポートフォリオについて、建設、および運用の実現可能性を評価しました。 |
技術レビュー | 太陽光発電モジュールと家電製品の大手メーカー | 2019 | 当社は、クライアントの営業マーケティング活動を支援するため、太陽光発電モジュール全製品と製造運用について、独立したエンジニアの報告書を提供しました。当社の業務範囲には、アラバマ州にある最近製造施設に改造された工場の監査も含まれていました。 |
燃料電池プロジェクトのポートフォリオ向け技術デリジェンス | クラス A 投資家 | 2019 | クライアントは、米国で展開される多数の分散型発電プロジェクトにおける燃料電池技術について、ポートフォリオへの出資前後に行う評価支援を当社に依頼しました。当社の仕事には、機器サプライヤーの詳細なレビュー、予測を下回る性能に起因する財務リスクを定量化する、技術固有のダウンサイドモデル、排出量その他環境リスクに関する第三者評価の促進などが含まれていました。 |
性能エンジニアリングとプロジェクトの「改変」 | 有数のプロジェクト資金提供者 | 2019 | 近年建設された太陽光発電施設では、年間の太陽資源の利用可能量や年変動などの強引な想定もあり、予想以上に多くの施設で発電量と運転コストが予測を下回っています。 当社はお客様と協力して、実際の性能問題だけでなく、不正確な予測に起因する、システムの生産不足の様々な原因を特定し、定量化し、対処しました。 その結果、独立系エンジニアリング団体が生産量とそれに伴う不確実性を見積もる際に採用している手法に、大きなばらつきがあることが判明し、手順の標準化と改善に向けたホワイトペーパーと業界全体の取り組みにつながりました。また、資産所有者が将来の生産量予測を、施工完了時の現場状態と、より強固な太陽資源評価に基づいて改変するための、支援ツールを開発しました。 |
不採算の太陽光プロジェクトを RCA が支援 | クラス A プロジェクト投資家 | 2018 | クライアントは、クラス B 投資家、O&M プロバイダー、EPC 請負業者、様々な主要機器メーカー、その他プロジェクト関係者と協力提携して、商業運転開始初年度の総生産量不足を解消するため、当社の支援を求めました。その結果、EPC の設計と施工、機器の潜在的な欠陥、基準を下回る運用を含め、これらに限らない様々な原因に根ざした、実際の、また潜在的な不採算の原因を特定しました。 |